6月11日のことですが、三崎の某海岸でクサフグの産卵を観察してきました。
クサフグの産卵は、初夏の新月・満月のあと見られると聞き、ずっと観察したいな〜と思っていたのです。
今年は、6月10日が新月。クサフグの産卵は、新月当日にも見られるものの1日〜2日後くらいのほうが大規模になると聞き、アタリをつけていました。
まず6月10日(新月の当日)に見に行ってみる
ちょうど仕事の合間で時間があり、新月の当日にも行ってみました。
クサフグの産卵は、潮が満ちてきて満潮を迎える前に行われるとのこと。この日の満潮は17:45くらい。
のんびりしすぎて、到着したのは16:40。産卵場所に行ってみると、思っていたより地味〜ながらすでに産卵が始まっていました!
浜辺にクサフグが集まり、ところどころでパシャパシャと盛り上がっています。
居合わせた研究者の方曰く、水際で群れているのはほとんどがオスで、メスが産卵するタイミングをうかがっているそう。メスが1匹、沖の方からスーッと入ってきて卵を産むようです。
このバチャバチャはオスが寄ってたかって放精していたんですね。必死です。
6月11日(新月の1日後)は産卵祭りに!
昨日の反省を踏まえて、この日は早めに来てクサフグがやってくるのを待っていました。
この日の満潮は18:20くらい。
15:30には魚の姿はまったく見られなかったのですが、16:00前になると、どこからともなくクサフグたちの影がゆらゆらと現れ、どんどん波打ち際に近づいてきました。
時間を測ったように現れるクサフグ。何がトリガーとなってこのタイミングにやってくるのか不思議なものです。
どんどんと押し寄せるクサフグ。そして明らかに昨日より数が多い!
体感ですが、前日の新月当日に比べて5〜10倍の産卵規模があったように思います。
産卵がマックスになる時間帯には、あちこち同時に産卵が重なり、撮影がモグラ叩きのようになって落ち着きませんでした。。
産卵も後半になると、オスの精子で海岸も白濁りに。
時間にして20〜30分で段々と落ち着きを見せて行ったのでした。また来年も見にきたいと思います。